論理的に考える力を引き出す

入社前研修ということでわたされた一冊。
全体的に僕の大嫌いな「日本ダメ、外国マンセー」な感じが伝わってきて読んでて腹立たしかった。確かに言っていることは分かったけれど、ほとんどが「日本のこういうところがダメ、外国のこれを見習うべき」って感じ。しかも挙げている例が根拠としては薄い。読んでて「ソースは?」って何度思ったことか。筆者のドイツでの体験談を書いていただけのような気がする。

僕は英語ができないので、当然他国の人と話したことはほとんどないが、仮に、仮に書いてあることが真実であるとして。

確かに今まで付き合ってきた友達の中には「え、普通」「良くわからないけど美味しい」等々その理由をしっかり喋る人は少なかった。これでは相手に意思が伝わらないのは当然であり、議論にならないというのはうなずける。だから僕はこうやって映画や本を読んだら感想をできるだけ書き、ご飯を食べたら薀蓄をたれるようにしている。しかしながら本に書いてあったとおり、日本では論理立てて語ることを嫌われる傾向にあり、実際僕もメシを食べながら感想を言うとウザがられる。確かに日本人はすべてを曖昧にし、答えを出すことを嫌がっていると思う。嫌がるというか、全体的に苦手でありそれから逃げようとするんだろう。文章を書くときも「俺は、私は、僕は」等主語を頻繁につけると頭が悪い人みたいに見え、しかし英語は確かに「I、It」等主語となるものがついてるよなぁなんて思った。それでは確かに英語圏の人が日本人の話を聞いて「誰?誰がなの?」って思うのも分かる気がする。

以上からやはり自分の意見を言葉にできる必要性ってのはあると思う。だけど日本でいつもそれをやっていては当然ウザがられるし、言うほうとしても疲れる。それでも慣れた友達といるときくらいはこれからも自分の意見を都度都度言うようにして行こうかなと思った。練習するのは良いことだ。

この日記を読んでいる人で意見・感想を言葉にするのが苦手な人や、いつも僕の感想をウザがっている人は、この本を読んでみてもいいかもしれません。少しはその大事さがわかるかもよ?